環境事業
ぐんぎん財団環境賞 第28回表彰活動紹介
募集テーマ
(1)身近な自然環境や生態系等の保全と活用に向けた実践活動、研究、提案など
(2)カーボンニュートラル、5Rなど持続可能社会に向けた実践活動、研究、提案など
第28回 受賞者と活動内容の紹介

「第28回ぐんぎん財団環境賞表彰式」出席者の皆様
ぐんま自然観察指導員会
会長: 高橋文吾(太田市) ※受賞歴:第21回(2017年度)

高崎観音山ファミリーパークで行った「自然観察指導員講習会」
講習会を受講して自然観察指導員となり、県内外の自然保護活動に活躍しています。
【テーマ】
「人とつながる、自然とつなげる」
自然観察からはじまる地域の自然保護活動の推進
【設立・事業等】
設立:1979年8月25日 会員数:157名
1979年日本自然保護協会の自然観察指導員受講者の中で、群馬県での受講者が集まり、自然観察指導員連絡会として設立されました。
【主な活動】
・一般市民を対象とした自然観察回の開催
・自然観察指導員に養成、会員の資質向上を図る研修会の実施
・会員各自のフィールドでの観察会実施や地域活動の振興・推進
・自然保護活動の協力、講師派遣
宮田ほたるの里を守る会
会長:津久井寛一(渋川市) ※受賞歴:第13回(2009年度)・第22回(2018年度)
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令和4年6月地元三原田小学校「環境学習5時限・6時限」授業風景
(NHK630取材風景・放映もありました)
【テーマ】
自然環境の再生保全活動を通じた、地域の活性化と人材育成
【設立・事業等】
設立:1996年4月1日 会員数:73名
宮田のホタルは「無くしてはいけない・いなくなってはいけない」地域の財産。赤城町の自然環境は、地域に本来あった水辺の植物や水生生物、里山の植物が外来種に覆われ、歴史的な風景さえも変えられつつある。しかし、人と生き物が共生する田園風景や里山の自然がまだ残っている。この地区の自然・歴史・文化を守り私たち大人から子どもたちに伝えていくことを目的としている。
【主な活動】
・4月の下草刈り、ごみ拾い。6月のホタル祭りの開催。餌となるカワニナの捕獲・放流などの活動。
・尾瀬高校ネイチャークラブとの交流、水中生物体験学習会、渋川市役所や地元公民館で活動内容
発表会を開催。
特定非営利活動法人 観音山丘陵調査
理事長:葛生 淳一(高崎市) ※受賞歴:第13回(2009年度)・第21回(2017年度)

2025年2月自然観察会(群馬の森)
【テーマ】
観音山丘陵の野生動物生息調査および自然環境学習活動
【設立・事業等】
設立:2008年2月1日 会員数:25名
観音山は自然環境調査を実施したところ、レッドデータブックに記載されるような動植物が生息している。「里山」の環境が注目されているが、荒廃が進んでいる。身近な自然環境を保全、維持することに意味があると考えている。観音山丘陵の自然を守り、後世に引き継いで行くことを願い法人を設立した。
【主な活動】
・観音山丘陵における哺乳類生息調査・・・赤外線カメラで24時間体制で生息調査
・自然観察会の定例実施・・・毎月最終日曜日に自然観察会を実施 10名~40名の参加者がいる
・群馬県内における蝶・トンボの分布調査・・・県内の蝶・トンボの分布調査に基づき
「群馬の昆虫生体図鑑」を上梓
・哺乳類生息調査エリアの拡大・・・観音山の他、榛名山、秋間丘陵で調査開始
多々良沼白鳥を守る会
会長:小林 清(館林市) ※受賞歴 第28回(2012年度)

「夕刻 多々良沼東岸の当会白鳥餌付け場付近」
白鳥はこの時間になると、餌を求め西岸から移動してきます。会員は、脇の岸に餌をまき、手前のカモの群れを移動させ、そのすきに白鳥に餌を与えます。餌を食べる白鳥とカモの声が沼に響き渡り、その声を聞きつけ沼の各所から白鳥が移動してきて2~3倍に増えてきます。更に観光客も、この時間帯を目安に多く集まり賑わいます。
【テーマ】
多々良沼周辺に飛来する白鳥の保護及び自然環境の保全活動
【設立・事業等】
設立:1992年10月1日 会員数:40名
多々良沼周辺に飛来する白鳥の保護及び多々良沼周辺の自然環境の保全、並びに野鳥愛護思想の普及及び高揚に資することを目的としている。
【主な活動】
・白鳥が安心して越冬出来るよう、自然環境の整備、飼料の確保と給餌を行ない保護に努める
・白鳥の生息状況の観察、多々良沼周辺の巡視を行う
・白鳥の見学者に対し、野鳥保護思想の普及指導を行う
・群馬県、館林市の各種施策に協力する
・白鳥を守る会のPR活動(多々良沼白鳥祭りの開催、メディアに対する取材協力 等)
やりたなごの会
会長:掛川優子(藤岡市) ※受賞歴:第22回(2018年度)

「地元土地改良区の皆さんたちと協働して(2023年10月1日)」
【テーマ】
ほ場整備区域の生息する希少な生物に心を寄せて
【設立・事業等】
設立:2003年5月3日 会員数:10名
2001年 ほ場整備工事で希少な動植物を残すため「矢場環境水路」が敷設されました。その水路の維持管理を行うことを主たる目的として当会が設立されました。水路には、市の天然記念物「ヤリタナゴ、マツカサガイ、ホトケドジョウ」3種が生息しており、水路の維持管理作業は重要性を増しています。
【主な活動】
・環境保全型農業水路(環境水路)の維持管理、環境水路における希少な生物の保護・保全
・地元土地改良区が取り組んでいる多面的機能支払交付金事業に参加
・藤岡市におけるヤリタナゴ、マツカサガイ等保護活動20年の検証とその記録
・ヤリタナゴ懇談会を他団体と創立し、幹事として運営
・藤岡市環境審議会委員に委嘱され、藤岡市の環境基本計画の策定や評価を行う
NPO法人ぐんま緑のインタープリター協会
理事長:櫻井昭寛(前橋市) ※受賞歴:第12回(2008年度)・第22回(2018年度)

おおさる山乃家において実施したイベント
「川に入って生き物を調べよう。水鉄砲も作ろう。」
(参加者:14家族48名、協会員13名 合計61名)
【テーマ】
自然の解説者の育成と県民(子どもから大人まで)への環境学習の指導および森林整備
【設立・事業等】
設立:2006年7月4日 会員数:151名
この法人は、森林や緑、水、自然に対する幅広い知識や技術を習得し、人と自然の架け橋というべき緑のインタープリター(解説者・通訳者)として活動することにより人と自然の共生・循環型社会創造に寄与することを目的とする。
【主な活動】
・前橋市中学校の赤城山自然体験学習、観音山ファミリーパークの自然観察会
・「大人のための自然教室」により環境指導者・自然の解説者の養成
・藤岡市民フェスなど各種団体が主催するイベントに協力
・協会員の知識や技術向上のための研修の実施
・「インプリの森」の下刈や「サンデンの森」の間伐等の森林整備
南橘の自然観察と環境を守る会
会長:宗義彦 (前橋市) ※受賞歴:第15回(2011年度)・第21回(2017年度)

「第1回自然観察会 桃ノ木川上流(田口町・関根町)観察会」
採集した水生生物をパレットに種類別に仕分けして、わかりやすく説明しました。トンボの幼虫(ヤゴ)・サワガニ・カワニナ・ザリガニ等、大人も子ども達も初めて見た人が多く、驚いたり、喜んだり楽しい観察会でした。
【テーマ】
身近な自然に目を向けて 地域の自然環境を守ろう
【設立・事業等】
設立:2001年5月9日 会員数25名
地域の自然観察や学習会を通して、環境を大切にする自覚を促し、地域環境を守るため、関係団体と協力して諸活動に取り組むことを目的とする。
【主な活動】
・年3回の自然観察会開催 広く一般に参加を呼びかけ観察会を開催
・地域河川(桃ノ木川、赤城白川)の水質調査、水生生物の調査、河川敷の清掃およびごみ拾い実施
・自然観察ガイドマップの作成 過去3カ所(橘山・桃ノ木川・九十九山)のマップを作製
・貴重生物の保護観察活動 アオハダトンボ、バイカモの観察保護活動
・地域の諸団体の活動に参加 南橘中学校の橘山環境整備活動指導、地域諸団体との連携
はるなネイチャーゲームの会
会長:寺田哲夫 (高崎市) ※新規受賞先

「ミクロハイク」のワンシーン
自分が小さな虫になったような気分で草の中を散策します。
【テーマ】
自然案内人として子どもたちに残したいもの
【設立・事業等】
設立:1999年3月29日 会員数:35名
・レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」を体現する大人たちの集まり
・自然体験活動(ネイチャーゲーム・プロジェクトワイルド・自然物クラフト)を通じて自然への
気づき(楽しさ・素晴らしさ・畏敬の念)を伝えるリーダーの育成と実践
・群馬県シェアリングネイチャー協会の構成員として協会の運営を行う
【主な活動】
・自主事業(自ら企画した活動) 毎月1回のネイチャーゲーム実践活動
・依頼事業(学校・行政からの依頼による活動) 高崎市染料植物園 春秋自然体験
・研修事業(会員の研修のための活動) 横浜ズーラシア、高山村キャンプ
・その他(他団体・行政等の行事への参加) 群馬県シェアリングネイチャー協会主催の
リーダー養成講座にスタッフ派遣
・コロナ禍以降学校行事が激減したため、指導者の育成に重点を移して活動中
茂林寺沼の自然を守る会
代表:古川正道/茂林寺住職(館林市) ※新規受賞先

「令和6年6月上旬に実施した清掃活動の様子」
環境保全活動を行いながら、自然保護の大切さを知ってもらうきっかけとなりました。
【テーマ】
茂林寺沼湿原の自然環境を保護する活動
【設立・事業等】
設立:2005年4月1日 会員数:95名
当会設立以前は、ボランティア団体を中心に個々の団体や個人で群馬県天然記念物「茂林寺沼および
地湿原」の環境の維持・保全活動を行っていました。より一層の機能的な自然環境保全・保護を図ることを目的として、「茂林寺沼の自然を守る会」が発足しました。2019年には館林市の地域ストーリー「里沼」が文化庁日本遺産の認定を受け、茂林寺沼も’祈りの沼’として注目されており、さらなる保全活用に取り組んでいます。
【主な活動】
・茂林寺沼湿原のごみ拾いや園路沿いの除草を中心とした清掃活動
(年2回、春秋に開催。植物専門家の講師より、希少生物、外来生物の見分け方、駆除方法の指導を
受け作業を実施している。)
・茂林寺沼湿原に繁殖している外来種(キショウブ、ルイジアナアヤメなど)の駆除
(外来種を駆除し、カキツバタの移植、環境復元に取り組んでいる。)
藤川をきれいにする会
会長:関口隆治(玉村町) ※新規受賞先

「上陽小学校通学路(大胡県道そば)の草刈り作業」
ここより伊勢崎県道までの往復3.3kmを散歩ができるようにしています。
【テーマ】
藤川草刈り作業 及び 地域ボランティアについて
【設立・事業等】
設立:1985年11月1日 会員数:10名
藤川は以前はホタルが飛ぶ川でした。上流に出来た工業団地から、適正に処理されない廃水が流され
水質が悪化してしまいました。私たちは、工場の管理者と話し合い、排水設備の改修、社内教育の実施などにより、水質改善に取り組みました。
河川流域の草刈りを行ない環境保全・維持に取り組んでいます。また、地元小学生を対象にした地域ボランティアも行っています。
【主な活動】
・藤川の草刈り作業(年5回)、角渕地区岩倉水辺の森の草刈りとごみ拾い(月2回)、
利根川南玉地区サイクリングロード草刈り(年5回)、小泉地区草刈り作業(年10回)
・上陽小学校 3年生対象/魚取り・ごみ拾い、1年生対象/凧揚げ、麦踏み、昔のおもちゃ遊び
・林家つる子落語会開催