環境事業

ぐんぎん財団環境賞 第25回表彰活動紹介

募集テーマ

(1)身近な自然環境や生態系等の保全と活用に向けた実践活動、研究、提案など
(2)持続可能な社会づくり(省エネ・5Rなど)に向けた身近な実践活動、提案など

第25回 受賞者と活動内容の紹介

要害山を愛する会

会長:青柳 敏夫(みどり市) ※受賞歴:第19回 2015年度(平成27年度)

ガールスカウトによる花桃の植栽

【テーマ】

自然を愛し、文化の香り豊かな地域社会を創造する

【設立・事業等】

2003年(平成15年)3月設立、会員98名
地元4団体で構成~高友会、ながめ黒子の会など。
要害山は、市民に愛された里山。自然のまま残されている反面、山の荒廃を招き、周辺地域の草刈を行っていた地元住民と賛同する4団体に呼び掛け設立。要害山と周辺地区に桜・モミジ・アジサイ・花桃等を植樹し、自然環境の保護・保全、散策道路等を整備し、健康増進並びに観光 資源の開発等、調和のとれた地域発展に寄与すると共に自然を愛し、文化の豊かな地域社会を創造することを目的。

【主な活動】

  • 年間2回(7月、10月)の下草刈りや樹木の保護、育成管理を実施。
  • 要害山および散策路周辺に、桜・モミジ・アジサイ・花桃等の植樹を行う。
  • 苗木を増やすために、アジサイ・つつじ・花桃等の挿し木作業を実施(3月、9月)。
  • 仮植地の造成、草刈り、水やり等育成管理を実施。

鏑川白鳥を守る会

会長:箕輪 愃(高崎市) ※新規受賞先

飛来地周辺の清掃活動に集まった会員

【テーマ】

鏑川周辺の自然環境保全と白鳥の保護活動

【設立・事業等】

2003年(平成17年)1月設立、会員250名
高崎市と藤岡市の境を流れる鏑川に、白鳥の飛来がみられたのは2003年(平成15年)頃。2005年(平成17年)遠くシベリアから4,000㎞はなれたこの土地に毎年定期的に白鳥が飛来し、地域住民に安らぎを与えて欲しいと願いを込めて自然環境保護団体「鏑川白鳥を守る会」が結成され、活動を開始。

【主な活動】

  • 鏑川周辺の自然環境保全のための活動
    ①飛来地周辺の事前事業として、河川敷地内通路の整地作業を11月に実施。
    ②飛来地周辺の清掃作業と、看板・案内板の設置を同じく11月に行う。
    ③飛来時の河川敷の清掃作業を2月実施。
    ④北帰行とともに飛来地周辺に設置してある看板・案内板の撤去。
  • 飛来数の調査活動…初飛来から北帰行まで毎日飛来数を調査し、看板に掲示するとともに会のブログに掲載。
  • 白鳥の餌付…初飛来から北帰行まで毎日2回(朝・夕)給餌(無農薬米・麦等)を行う。
  • 自然環境保護のための広報活動…白鳥の生態を来訪者に解説するとともに、新聞等のメディアを通じて情報を発信。

桐生自然観察の森 友の会

会長:橋本 光夫(桐生市) ※受賞歴:第18回 2014年度(平成26年度)

水辺の管理作業風景

【テーマ】

自然を守り育て、生き物の命を大切にする人々を育てる。

【設立・事業等】

1990年(平成2年)4月 会員94名
桐生自然観察の森を中心に、自然と触れ合い、自然を学び、自然を守り育て、生き物の命を大切にする人々を育てることを目的とする。

【主な活動】

  • 桐生自然観察の森事業への協力
    ①カッコソウ保護増殖事業への協力活動…希少野生植物に指定されたカッコソウを自然観察の森園内で保護・管理している。
    ②水辺作りの活動…休耕田を借り、水辺の生き物を守り・増やす活動を行っている。(カエルやトンボの保護やホタルの観察等)
    ③自然観察の森恒例行事「こども自然教室」への準備協力…当会で自然観察の森園内の遊歩道等の   清掃を実施。
  • 研修会の開催(園外観察の実施)…自然観察の森以外での観察会を実施し、会員の資質向上を図っている。
  • 会員の親睦を深める活動…「友の会春のつどい」や「わら細工」「竹細工」の開催を行っている。
  • モリタリングサイト1000の活動…自然環境の変化を捉える環境省のプロジェクトに参加、植物・チョウ類・ホタル類の調査を実施。

殖蓮地区自然環境を守る会

会長:膳 福一(伊勢崎市)
※受賞歴:第8回 2004年度(平成16年度)、第17回 2013年度(平成25年度)

親子750名によるサケの稚魚の放流

【テーマ】

守ろう群馬の自然、森と水

【設立・事業等】

1992年(平成4年)9月 会員40名
設立趣旨:自然環境を守り、豊かな自然を後世に伝え、自然と人間が共生し、精神的に豊かな生活を送ることを目的とする。
事業目的:川をきれいにして魚が住み、昆虫や鳥が集まり、子供たちが川で遊び子供を通してお父さんお母さんが川に興味を持ち、親子で森や水や川や花に親しみ、群馬の森や木を大切にする心を育む。

【主な活動】

  • 希少生物・外来種調査活動…希少植物の生育状況、生育環境の調査、危険外来種の除草作業の実施。
  • 自然観察会の開催…親子で学ぶビオトープ見学会や木の大切さなどを学ぶ権現山での里山見学会を実施。
  • 親子間伐材工作教室の開催…間伐の必要性や間伐材も重要な資源あることを学び、森の豊かさ、木の大切さを学ぶ。
  • 男井戸川調整池ビオトープのクリーン作戦の実施…希少植物の保護活動、草刈り作業等を実施。
  • サケ受精卵の配布と放流…「命を大切に・水をきれいに」をコンセプトに、毎年12月受精卵配布、3月に放流。

嬬恋村高山蝶を守る会

会長:宮﨑 光男(吾妻郡嬬恋村) ※新規受賞先

毎年7月に実施する「高山蝶観察会」

【テーマ】

高山蝶絶滅危惧種ミヤマシロチョウを守る 

【設立・事業等】

2012年(平成24年)6月 会員22名
多様性のある自然を後世に継承することを目的として、湯の丸高原に生息している群馬県指定天然記念物ミヤマシロチョウ、ミヤマモンキチョウ、ベニカゲをはじめとする絶滅が危惧される蝶類の保護・保全活動に取り組む。
※ミヤマシロチョウ~浅間山、蓼科、八ヶ岳、南北アルプスに分布していたが、今では 登山道から見られるのは浅間山周辺のみ。環境省 絶滅危惧種Ⅰb、群馬県も絶滅危惧種Ⅰ類、天然記念物に指定。

【主な活動】

  • 高山蝶の保護と監視活動…定期パトロールを実施。満遍なく捕獲等の禁止指導や監視活動を実施。
  • 生育・生態等の実態把握活動…越冬した巣の確認、幼虫の生育状況、成虫の頭数カウント、越冬巣蝶調査等を実施。
  • 食樹メギ等の保全活動…ミヤマシロチョウの食樹メギの木等の生育環境の保全・整備活動を実施。
  • 啓発のための広報活動…毎年7月頃、一般向け観察会を開催、高山蝶や保護活動について理解を促している。
  • 調査・研究および関係団体との連携活動…渋川のヒメギフチョウの会、桐生カッコソウの会などと交流を深めている。

城山の緑と桜を守る会

代表:金井 三郎(高崎市) ※新規受賞先

草刈を実施した法面に山桜のエドヒガンを植樹

【テーマ】

里山の緑と桜を守るためのシニアによるボランティア活動

【設立・事業等】

1998年(平成10年)8月設立 会員48名
①城山町一丁目、二丁目の西側を走る市道に隣接する斜面(市有地)の草払い、蔓きり、  植栽された桜の手入れ。
②桜並木に花壇を併設し、花と緑が調和した魅力ある町作りを行う。
③環境整備活動を通じて、町内ボランティア会員相互の親睦を図る。
④以上の目的達成のため、年間を通じて草刈り、花壇の手入れ等の作業を行うと同時に町内各種団体等と連携協力を図る。

【主な活動】

  • 約7,800坪(テニスコート99面分)に町民が植栽した300本を超える桜の育成と保全を図るため、草刈り等の整備を毎月実施。
  • 近年減少する山桜保全のため、OCB会、城山小児童と合同で山桜の苗木の植栽、補植を行う。
  • 桜並木の市道脇に設置した花壇に女性会員が四季折々の花を植えて管理、町の環境美化に貢献。
  • 作業終了後の懇親会では、同じ町内住人としての一体感、絆をもつ良い機会となっている。

特定非営利活動法人 ぐんまリユース食器センター

理事長:髙𣘺 美律子(伊勢崎市) ※受賞歴:第10回 2006年度(平成18年度)

ストップ使い捨て!リユース食器でゴミは減らせる

【テーマ】

リユース食器を通してプラスチックゴミの削減、資源の有効利用の意義を伝え、循環型および持続可能な社会形成への普及啓発を推進する。

【設立・事業等】

2014年(平成26年)10月 会員60名
リユース食器利用の最大の効果はイベント会場でのゴミの減量です。更にゴミの散乱防止、焼却発生時のCO2の削減、資源の有効利用・環境教育など環境問題解決の有効手段。環境問題・循環型社会形成など難しいと思われる問題も、イベント会場で飲食を楽しみながら、リユース食器という身近なツールを使い、誰でも取り組める問題であることを啓発すると共に、食育、地域の連帯連携等の推進・促進を図ることを目的とする。

【主な活動】

平成26年、法人の前身である「粕川フラワーロードの会」(平成14年設立)で行っていたリユース食器貸出と環境美化の事業・ 活動を分割し、リユース食器貸出事業の充実、拡大を図るために独立し法人を設立。

  • リユース食器の貸出…成果(平成26年から令和2年度)ゴミの削減量実績 2.5トン、CO2削減実績 6.375CO2/t
  • エコイベントの推進および普及啓発活動・3Rの推進活動…「リユース食器フォーラムIN群馬」を平成28年に開催。群馬県環境アドバイザー連絡協議会での事例発表や、伊勢崎市環境フェスティバルなどのイベントで普及啓発活動を実施。

O.C.B会

代表:横倉 興一(高崎市) ※受賞歴:第19回 2015年度(平成27年度)

山桜の周辺の清掃し、若木とナラの種を植栽

【テーマ】

観音山丘陵を桜の名所にしよう~自生桜の保護育成と桜の植栽

【設立・事業等】

2006年(平成18年)6月 会員20名
高崎市市街地の西部丘陵(観音山丘陵)に自生する山桜の周知、並びに保護育成。丘陵を“桜の里”にする。
①周知活動…春秋に丘陵を散策し山桜を保護育成の理解を深める。
②林床整備事業…山桜群(園芸種以外)育成のため、下草刈りと投棄ゴミ除去作業の実施。
③植樹活動…O.C.B会育苗の山桜及びオオシマザクラ等の植つけ。

【主な活動】

  • 観桜会(5回)および丘陵散策会(秋2回)の開催…“観桜会”として市民県民に向けた案内事業として開始。令和3年で15回を迎え、延べ4,000名以上の参加者を数える。一方、観音山丘陵の自然と文化の紹介の為に“晩秋・初冬散策会”を開催、年2回の開催だが、150名程度の参加者があり、延べ1,000人以上の参加実績あり。
  • 林床整備活動…隔週1回の通年活動。山桜群生地区を中心として実施。主に、市道および市遊歩道脇、国有地内及び県立公園内山林の篠藪伐採、枯れ木除去、除草等を実施。
  • 植樹活動…城山地区は茶臼山城を中心に整備及び桜の植栽を実施、さらに下乗附町などで市民・地主の協力を得て、桜の植栽活動を行っている。

高崎経済大学 環境データサイエンス研究室

代表:飯島 明宏(高崎市) ※新規受賞先

高崎市水生生物調査学習会

【テーマ】

地域の河川を利用したアクティブラーニング型環境学習プログラムの開発と実践

【設立・事業等】

2010年(平成22年)4月 会員36名
当研究室は在籍する学部生36名・大学院生数名とともに、環境政策の立案に資する研究活動を行っている。 「環境データサイエンス」を専門に、「環境心理」と「環境行動」の関係について研究。環境問題の解決には 個々の行動変容が不可欠だが、その源流には「質の良い環境教育」の提供が求められている。そのニーズに 応えるため高崎市と連携し、地域の子供たちに「地域の自然を利用した環境学習会」を無料で提供している。

【主な活動】

  • 烏川の水生生物着目したフィールド体験型環境学習会の企画・運営…高崎市環境政策課と連携し、2014年から烏川の水生生物調査をベースに環境学習会を毎年開催。
  • オリジナルの教材開発…「カード型水生生物図鑑」や水生生物探索に役立つ携帯アプリの開発。
  • 環境学習会の実践…2018年までは、毎年3~5回、100名程度の児童に学習会を提供。2019年からは、市民にサービスを拡大してほしいという要望に応え、小学生を含む親子を対象に30組程度の家族に学習会を提供。
  • 学習効果の検証とプログラムの見直しに関する調査研究…参加児童が書いた絵日記を対象に学習効果を分析、教材やプログラムの改良へフィードバックしている。  

倉渕ほたるの会

会長:原田 亘(高崎市) ※新規受賞先

ほたる公園の花植え作業

【テーマ】

自然環境や生態系を守るための身近な実践活動

【設立・事業等】

2000年(平成12年)6月 会員70名
倉渕地域を平成12年昔のようにホタルの舞う地域にするためと、子供向けホタルの観賞会やホタルの 生息地、周辺の整備ならびにホタルの研究などの活動を定期的に実施するために設立。

【主な活動】

  • 公園内の整備活動…2000年(平成12年)に当会を立ち上げ、2003年(平成15年)に湯ヶ沢地区の河川整備が県によって行なわれ、その工事残土で当会のメンバーで手作りの公園を約4か月くらいかけて完成。以降、年間を通して公園管理整備を行っている。今後は地元の水利組合と協調を取りながら管理を行っていく方針。さらに、ホタルを孵化させる設備を考案、10年がかりで安定したホタルが乱舞するようになった。毎年5月から3月まで草刈りや清掃を実施、6月下旬には観賞会 実施のための準備として遮光ネットの設置や遊歩道のオガクズ敷きを行い、観賞会当日は紙芝居や案内活動を行っている。 2.地域との交流…今年度は高崎市立倉渕小学校の環境問題に取り組む児童を対象に、「ホタルの一生」の紙芝居を4回上演し
  • 地域との交流…今年度は高崎市立倉渕小学校の環境問題に取り組む児童を対象に、「ホタルの一生」の紙芝居を4回上演しホタルや生物の勉強会を実施。また、高崎市自然親子体験ツアー70名が、10年間体験活動に参加。
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