環境事業

ぐんぎん財団環境賞 第27回表彰活動紹介

募集テーマ

(1)身近な自然環境や生態系等の保全と活用に向けた実践活動、研究、提案など
(2)カーボンニュートラル、5Rなど持続可能社会に向けた実践活動、研究、提案など

第27回 受賞者と活動内容の紹介

生きものたちの庭ガーデンクラブ

代表:井上 金治(前橋市) ※新規受賞先

生きものたちの庭は生物との共生をめざしています。生きものたちの庭で行われた親子環境教室ではガーデンの様々な生きものと触れ合い、生物多様性の大切なことを学ぶ場を作っています。

【テーマ】

生きものとの共生をテーマにしたガーデンの開発と環境活動

【設立・事業等】

設立:2019年9月28日  会員数:20名
生物との共生をテーマにしたガーデンを整備する。このガーデンを利用して生物多様性や環境に優しい暮らし方を学び、実践する。 また、ガーデンを開放し、環境に関する学びの場とする。

【主な活動】

  • 生物との共生をテーマにした庭の開発(生物の生息できる環境、太陽光・地下水の利用、農薬不使用、土から出たものは土に還す)
  • 生きものたちの庭での活動(ミツロウラップ作り、薪や太陽光を利用したエコクッキング、井戸掘りして地下水を利用、落ち葉の堆肥化、間伐材利用のキノコ栽培)
  • 楽しく学ぶ親子環境教室の開催(ガーデンの様々な仕掛けの紹介、ソーラークッカー・ソーラー発電・コンポスターの見学、キノコ菌の植菌と観察)
  • 今後の展開について(ガーデンを一般開放し生物多様性や環境問題を語り合える場として提供する、会の取組を書籍発刊やWEBで発信していく)

群馬野生メダカを見守る会

会長:大山 啓三(高崎市) ※新規受賞先

ひっそりと生息するメダカに寄り添う見守り活動

【テーマ】

群馬県内の野生メダカを保護するための見守り活動について

【設立・事業等】

設立:2022年11月 会員数:6名
群馬の水田風景の用水路にメダカが群泳する光景を目にすることは今日大変難しくなっています。
今日、ペットショップで目にすることができますが、自然の中にメダカが生息する姿は大変貴重です。
今日まで生息している姿に感動し、この光景が末永く受け継がれることは環境保護の観点から大変重要と考え仲間有志とともに本会を発足することにしました。

【主な活動】

現在では地域行政及び地域住民を積極的に会員を募っていないため、当面は会費徴求は行っていないため活動資金は0円です。(今後の活動計画を下記に記載。)

  • 放流による遺伝的攪乱の問題、放流による「捨てメダカ」問題に取り組む。
  • 地域住民の保護が主体的な活動となるよう本会が研究者と連携し活動を支援。
  • 国内メダカの研究者と連携を図りながら将来に向けた意義ある環境活動を推進。
  • 地域住民を主体としたメダカ里親制度によりメダカの個体数増加に努める。

かんな川水辺の楽校運営協議会

会長:小井土 幸男(藤岡市) ※新規受賞先

昨年10月に行われた陸上昆虫・水生昆虫の親子観察会の様子です。
公募による26名の参加で大変賑やかで参加者から大好評のイベントになりました。

【テーマ】

かんな川水辺の楽校における環境調査と川に学ぶ体験活動の推進

【設立・事業等】

設立:2010年7月5日 会員数:18名
この会はかんな川水辺の楽校を活動の場として、だれもが安全に安心して自然と触れ合え、学習できるように、利活用の企画、調整、運営を行うことを目的とする。さらに水辺の楽校の利用促進により、地域の交流、活性化を図るものとする。

【主な活動】

  • かんな川水辺の楽校の利活用促進に関すること。
    (1月)希少種観察会(野鳥) 参加者30名 講師は日本野鳥の会、参加者は藤岡北高校、藤岡工業高校、藤岡中央高校。
  • かんな川水辺の楽校の自然環境の維持、向上に関すること。
    絶滅危惧種の生息環境の修復(3回実施) 散策路の整備など。
    施設内環境整備作業 参加者20名 施設内の除草作業、絶滅危惧種ノジトラノオ、ジャコウアゲハ食草(ウマノスズクサ)の保護。
    希少種生息調査(昆虫相調査) 参加者15名 242個体採集、38種確認。
    自然体験の少ない子供たちに遊びの場、自然体験の場、自然学習の場を与え、健全な成長を促す。
    子供たちの活動内容は、昆虫調べ、野鳥観察、魚の観察、水生昆虫観察、水生生物調査など。
    水辺の楽校参加校(美九里東小、藤岡第一小、藤岡神流小、藤岡平井小)

山田川にホタルを呼び戻す会

代表:高久 陽一(桐生市) ※受賞歴:第20回 2016年度(平成28年度)

山田川でホタル幼虫の観察会

【テーマ】

身近な自然環境の保全 (山田川クリーン作戦)

【設立・事業等】

設立:2008年2月 会員数:11名
里山の環境保全。
渡良瀬川の支流である山田川を清掃することにより、ゲンジボタルなどの多様な生き物が棲息できる環境づくり。

【主な活動】

  • 毎月一回の河川清掃(ペットボトル、発泡スチロール、空き缶等のゴミ収集)と河川敷の除草を実施~毎月第3土曜日 8:00~12:00。
  • ゲンジボタルの孵化幼虫の飼育・放流~地元川内小学校児童が協力。
  • ゲンジボタルの餌であるカワニナの養殖と放流。
  • 地元川内小学校の児童を対象とした生き物観察会(総合学習)の実施~年3回の実施。
  • 成果~最盛期に1カ所で観られるゲンジボタルの飛翔個体数:約100。

館林ムジナモを守る会

代表:井野口 勝則(館林市) ※受賞歴:第12回 2008年度(平成20年度)

この写真は、毎年恒例になっている市民ムジナモ配布会の様子です。
会員が家で大切に育て増やしたムジナモを持ち寄って100組位の皆さんに配布しています。

【テーマ】

里沼のムジナモ  ~復活を願って~

【設立・事業等】

設立:1998年7月28日 会員数:29名
会則 第2条 大正9年に国の天然記念物に指定され、昭和41年指定が解除された貴重なムジナモの保護・増殖を図るため、栽培に興味を持つ会員で構成し、人工栽培技術の向上、確立を図り、貴重な植物の保護活動を通して環境保全意識の高揚と、絶滅が危惧される貴重種を後世に引き継ぐことを目的とする。

【主な活動】

  • ムジナモの保護、増殖、人工栽培技術の確立
  • 環境保全意識高揚と、個体数の増加を目的とした市民配布会開催と栽培指導
  • 本格放流に向けての放流育成実験
  • 市内小学校観察池への放流と栽培指導、課外授業でのムジナモ講話

特定非営利活動法人 鳴神の自然を守る会

理事長:下山 啓二(桐生市) ※受賞歴:第20回 2016年度(平成28年度)

カッコソウ保護地土づくり

【テーマ】

絶滅危惧種カッコソウの保護を中心とした鳴神山の自然保護活動と登山道整備

【設立・事業等】

設立:2013年1月 会員数:12名
世界で鳴神山にだけ自生するカッコソウが絶滅危惧種に認定されたのをきっかけに、カッコソウの保護、増殖及び啓発活動を中心に登山道整備、アカヤシオツツジの保護活動を行う。

【主な活動】

  • カッコソウ啓発活動:啓発下敷の配布、チラシ配布等で市民へ知らせる活動。
    …桐生市・みどり市の小学生4年生全員に下敷を配布(8年目)、アースデーにおける展示参加
  • カッコソウ保護地整備:主として正福寺脇の私有地を使わせてもらい増殖させる。
    …枯葉清掃を実施、間伐で日照確保
  • アカヤシオツツジの保護:鳴神山、赤城山でのシカ食害からアカヤシオツツジを守る活動。
    …年2回 約160本の樹木に保護テープを巻付け実施
  • 鳴神山入山者調査:カッコソウのシーズンを中心に登山者数の調査を行う。
    …登山者にカッコソウのチラシ配布、駐車場の整理、保護への声掛け
  • 雷神岳神社の整備協力:氏子の方だけでは手が回らないので協力。
    …春季大祭の掃除協力、神社屋根のペンキ塗り作業

群馬県環境アドバイザー・高崎地区会

会長:原田 邦昭(高崎市) ※受賞歴:第20回 2016年度(平成28年度)

高崎の市街地をゴミ拾いと街路樹の美化を行う。

【テーマ】

高崎市の井野川、市街地、学校等の環境美化。井野川の水生生物・周辺植物観察会の実施。
及び、「動く環境教室」による小中学生に対する環境啓蒙活動。

【設立・事業等】

設立:2001年4月 会員数:48名
環境保全活動ボランティアとして、以下の活動を相互に連携しながら推進することを目的とする。
(1)環境情報の普及や環境保全意識高揚のための啓発活動を行う。
(2)環境保全に関する市民団体や地域組織との協力。
(3)地域のリーダーとしての資質向上のための研鑽に努める。

【主な活動】

  • 井野川の周辺の整備・清掃活動による環境美化活動を実施
    …井野川周辺の除草、整備、清掃による環境保全活動を実施。6月~10月、計6回 延べ参加人数56名。
  • 井野川の水生生物調査による水質判定、周辺の植物観察を実施
    (1)7月に水生生物調査・観察会を地域環境学習事業として実施。水中生物を捕獲、水質判定を行った。参加人数34名。
    (2)10月には、井野川周辺の植物観察を行った。川岸の1.5kmのコースで、55種類の植物を観察した。参加者12名。
  • 高崎市街地のごみ清掃による環境美化と啓発活動を実施
    5月、高崎市主催の春のエコウォークに参加しゴミ収集。11名参加。
    6月には高崎市の環境フェアに出展、啓蒙活動を行う。9名参加。
    8月、高崎まつりでごみ収集。参加者7名。
    10月、秋のエコウォークを実施、ゴミ収集を行った。11名参加。
  • 高崎市の小中学校などで花植えと、夏休みこども体験を実施
    …6月~11月、花植え、清掃活動を塚沢小、城東小、寺尾中、ソシアスで7回実施。
    7月、8月、10月に塚沢小、イオン高崎で、子供の体験活動(けん玉造り、ノルディックウォークなど)を8回実施。
  • 県環境政策課と連携して、県内各地の小中学校で「動く環境教室」を実施
    …5月~11月まで、34回、1,574名の児童・生徒を対象に、「水、ゴミ、地球温暖化、SDGs」の4つのテーマについて簡単な実験道具を準備、楽しみながら体験してもらっている。

エコ食楽部

代表:笛木 京子(前橋市) ※受賞歴:第20回 2016年度(平成28年度)

省エネ!お菓子づくり

【テーマ】

省エネ料理・地産地消の推進活動を通し、家庭・地域でできる持続可能な社会形成に向けた行動の推進

【設立・事業等】

設立:2007年10月 会員数:9名
2007年地球温暖化問題が騒がれだし、その問題を解決するためには省エネルギーは必須であり日々の暮らしの中で省エネが叫ばれていた。そこで、家庭でできる省エネの取組として、省エネ調理を通し電気・ガス・水道の節約、ゴミの減量を推進し、家庭での低炭素社会に向けた実践を呼び掛けるとともに、「恒常的に省エネ行動がとれる生活」の普及活動を事業目標とする。

【主な活動】

  • 省エネ調理のレシピ開発、提案
    …黒米おやつレシピ10品発表、地元で収穫した黒米の販売。
  • 省エネ調査研究
    …会員個人が日常的に取り組んでいる。
  • 活動に係る研修・イベント等実施および講師派遣
    …令和4年度イベント2回開催
    (1)8月「自由研究にチャレンジ!ソーラークッカー体験教室」
    曇天で機材の使用不可となり。代替策で説明会とエコクイズ、水の汚れの実験開催。
    (2)12月 リース作り (10月に実施した芋掘りの弦を採用しリース作成)
    講師派遣  SDGsのお話とパン作り 他 年4回の講師派遣
  • 地域住民対象、農業体験を通し地産地消の推進活動
    …芋ツルを使ったリース作りや会員宅で採れたコンニャク芋を使ったコンニャクづくりなど。
  • エコライフ提案
    …芋のツルや公園で拾った木の実や畑でとれた材料を使いリースを作成する。

利根沼田自然を愛する会

会長:角田 実(沼田市)
※受賞歴:第4回 2000年度(平成12年度)、第17回 2013年度(平成25年度)

月例観察会。毎年5月~11月まで第2日曜日 10:00から開催しております。
スタート前の説明をしている風景です。

【テーマ】

森の博物館「玉原」の多様性を守る取り組み「知る」「伝える」「守る」活動

【設立・事業等】

設立:1955年4月10日 会員数:90名
地方生物学の発展 利根沼田の自然科学資料館(文化センター)設立のための研究調査
玉原高原を「森の博物館 玉原」と位置付け生態系の調査研究
及び自然環境の保全保護並びに啓発活動の推進

【主な活動】

  • 月例観察会(5月から11月の第2日曜日)に開催、その月のベストな場所に案内している。(参加費無料)
  • ブナの幼木移植(6月実施)
  • 特定外来植物(オオハンゴウソウ、ハルザキヤマガラシ、アメリカセンダングサなど)の駆除活動。
  • 保護啓発活動
    玉原の自然について、環境フォーラムぬまた、沼田市文化祭、群馬自然史博物館のポスター展などで紹介。
  • 地域団体の観察会に協力
    地元小学校、地元老人連合会、東急親子観察会に協力している。
  • ニホンジカ食害への取り組み
    センサーカメラでの調査、防護ネット張り他
  • 「森の博物館 玉原 楽迎員」の養成講座を開設し運営。(23年は10名受講し3名が修了)
    「未来に残したい草原の里100選」に選定された。

倉渕ヤマアジサイの会

会長:狩野 倫宣(高崎市) ※受賞歴:第20回 2016年度(平成28年度)

タマアジサイの見学会

【テーマ】

ヤマアジサイ保護活動で広げよう人の輪

【設立・事業等】

設立:2010年3月 会員数:23名
2009年8月に高崎市倉渕町の市有林に自生のヤマアジサイの群生を発見した。
ヤマアジサイは弱い植物なのでそのままでは絶えてしまうので、有志を集めてヤマアジサイの保護活動を始めた。
現在は地域活動の活動などにも活動を広げている。アジサイの原産国は日本なので自生地を守ることは大切である。

【主な活動】

  • ヤマアジサイの保護活動
    …毎月森のパトロール実施。6月に草刈、7月 ヤマアジサイの見学会、8月 玉アジサイの見学会実施。(参加者7月20人 8月15人)
  • 後継のボランティア育成講座の実施
    …水と緑の森林ファンド、緑の募金の助成を受けて、子どもから社会人まで、合計50人が参加。
  • 子どものための活動 読み聞かせ、工作等
    …学童クラブにて、7月8月子どものための防災講座実施(ゴミ袋で作る雨ガッパ、ペットボトル工作を実施)
  • 休耕地を利用した憩いの花壇づくり
    …休耕地30aに花壇を作り、チラシで参加者を募り憩いの花壇つくりを実施。(参加者 5月20人、11月20人)
  • 古民家の景観保護、花植えの実施
    …高崎市の特別歴史的景観建造物に指定され廣瀬邸の保護、花いっぱい運動でプランター30台設置。(参加者大人10人こども20~40人)
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