環境事業
ぐんぎん財団環境教育賞 第14回表彰活動紹介
受賞校
小学校 | 最優秀賞 | 高崎市立 六郷小学校 |
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中学校 | 最優秀賞 | 館林市立 第四中学校 |
優秀賞 | 高崎市立 倉渕中学校 | |
特別賞 | 伊勢崎市立 第四中学校 特別支援学級 8組 | |
高等学校・ 特別支援学校 | 最優秀賞 | 群馬県立 藤岡北高等学校 環境土木科 環境工学部 |
優秀賞 | 白根開善学校中等部・高等部 | |
優秀賞 | 群馬県立 館林商工高等学校 クビアカ撲滅プロジェクト班 | |
優秀賞 | 学校法人 大出学園 支援学校 若葉高等学園 | |
優秀賞 | 群馬県立 桐生工業高等学校 土木研究部 環境調査班 | |
特別賞 | 群馬県立 尾瀬高等学校 自然環境科 |
活動内容の紹介
【最優秀賞】高崎市立六郷小学校
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今日はこんなことに取り組んだよ。(巨大なSDGs掲示板)
【活動名】自然、人、社会とつながろう、かかわろう、そして広めよう
~未来の笑顔のために。目指せ、SDGs!~
本校は高崎市で唯一の「ユネスコスクール」加盟校であり、環境教育を中心にESD(持続発展教育)に 取組んでいる。児童はSDGs(持続可能な開発目標)を学び、全校でSDGsへの理解を深め、SDGsの 達成に向け活動している。ユネスコホール(生活・総合広場)には、巨大なSDGs掲示板があり、誰もが 参加できる。このホールは、SDGsに向けて自分が行った取組をカードに記入し、紹介し合う場となっている。
また、普段から実践できることとして、計画委員会の「ヒーローマン」や「いっしょにあそび隊」は、よりよい 学校になることを目指し、環境委員会の「エコパトロール」は休み時間に校内を巡回し、節電・節水を 呼びかけている。さらに環境委員会企画「SDGsウィーク」では、多くの児童が参加してSDGsに親しめる イベントが毎年開催されている。
【最優秀賞】館林市立第四中学校
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総合的な学習の時間の水質検査の様子
【活動名】緑・美・省 ~緑を増やし、美を保ち、環境を守ろう~
本校は、日本遺産構成文化財に認定された『蛇沼及び間堀遺跡出土品』の近くに位置し、地域から引き継がれた学校林「四中の森」など豊かな自然に囲まれている。
里沼育成ボランティアでは、行政、地域のボランティアの方々と蛇沼湿原及び四中の森の 環境保全活動に努めている。さらに、自然との共生を目指して学校林にスズメバチトラップを 作成し校内にハチが寄りつかない工夫や、美術部によるゴミのポイ捨て防止のポスター制作など 生徒自ら課題解決に向けた活動を実践している。
また、総合的な学習の時間では、『里沼』をテーマにして、水質・植生やゴミの分布などについての 調査活動や、里沼周辺の歴史や文化について調べる活動を行っている。
さらに、校外の方々に向けて、里沼の成り立ちや文化的な価値についての発表も実施している。
【優秀賞】高崎市立倉渕中学校
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森林体験学習
【活動名】自然環境教育プログラムに関する研究
倉渕中学校では、「倉田中学校」・「烏渕中学校」という2つの学校林を所有し、昭和26年から 学校林を活用した森林体験学習に取り組んでいる。林野庁森林局などの方々を講師として、森林体験 学習に向けた事前学習会を開催し、森林の果たす役割や地域の重要性について理解を深め、実際の 体験学習では、学校林の枝打ちや伐採、ネームプレート作りなどの実習に取り組み、林業や自然環境に ついて学習、自然環境の保全への理解を深めている。
また、全校生徒と地域の公民館・支援ボランティアが連携して、絶滅危惧種に指定されているミヤマ シジミの保護活動に取り組んでいる。生徒は毎年公民館で開催される学習会に参加し、ミヤマシジミ の特徴や生息するための条件などについて理解を深め、毎年2回地域の方々と協力してミヤマ シジミの生息地となる「コマツナギ」の群落整備作業に取り組んでいる。地球温暖化や大雨による土砂 災害によりミヤマシジミの数が減少傾向にあり、自然環境保全活動を通して人間と野生生物が共存で きる素晴らしい地域になることを期待している。
【特別賞】伊勢崎市立第四中学校 特別支援学級 8組
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教室で毎年咲かせている洋ラン
株分けして増やしています
【活動名】四中を花いっぱい!
種から育てた花や野菜の苗などを、学校内のプランターや花だん、畑に植え 育てる活動を行っている。今年度は交流学習の時間が増えて、8組の生活単元 学習等の時間が少なくなったことや、密を避ける学習のため、みんなで一緒に 取り組むことが難しかった。そんな限られた時間や環境の中で、花の種まき、水やり、 除草等に取り組んだ。
8組では植物の生育や、除草・清掃等の環境整備活動を通じて豊かな心を養う とともに、四中の生徒や先生をはじめ、四中を訪れた人々に花や作品を楽しんで もらう環境美化活動を展開している。
【最優秀賞】群馬県立藤岡北高等学校 環境土木科 環境工学部
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市民との協働のヤリタナゴ生息水路清掃作業清掃後の水生生物観察会
【活動名】藤岡北高校ヤリタナゴ保護活動
藤岡市天然記念物「ヤリタナゴ」生息地の藤岡市矢場地区環境水路にて、ヤリタナゴ保護団体と連携し、水路の草刈り、土砂攫い、モニタリング調査などの環境保全活動を定期的に行っている。さらに、絶滅の危機にあるヤリタナゴを校内にて飼育、繁殖活動を行い、個体数を増やし、絶滅のリスクを回避している。
また、飼育水槽が手狭になったことから、より自然環境に近い、ビオトープの創出に着手。ビオトープは二つの池からなり、雨水などを利用した循環型を設計。現在施行中だが市内淡水魚の観察場所として生徒だけでなく、来校者の見学にも活用している。
今後、ヤリタナゴ生息環境の創出などを行政、地域住民、保護団体と学校で連携しながら進めていく。
【優秀賞】白根開善学校中等部・高等部
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学校広葉樹育林のための伐採と枝打ち(伐採材集積作業)
【活動名】里山に暮らす~農・林・花・食の「生活俱楽部」
生活そのものが山里で生きる生活技術の習得となりうる本校では、活動を通して 意識的に自然と関われるよう放課後の自主参加活動として「生活俱楽部」を発足 させ、必修科目で様々な環境教育を行っている「労作」とともに、「日常が環境教育」 を実践している。畑を開墾してジャガイモ、花豆などの農作物を育てる活動、植林・ 育林の「労作」を補助する活動、校内を花いっぱいにするための花卉栽培やイチゴ・ ブルーベリーなどを栽培する活動、地粉うどん作りや花豆と本校養鶏場鶏卵を使用 した食品加工を行っている活動など、今後も生徒中心のアイデアに基づいて活動を 継続していく。
【優秀賞】群馬県立館林商工高等学校 クビアカ撲滅プロジェクト班
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クビアカツヤカミキリの成虫を見つけている様子
【活動名】クビアカ撲滅プロジェクト
豊かな自然環境を守り、後世に引き継いでいくために、群馬県東部のサクラの木をクビアカツヤカミキリの 被害から守る環境保全活動に取り組んでいる。まず、クビアカツヤカミキリという特定外来生物の認知度を上げ、正しい駆除方法を広めて駆除啓発に繋げたいため、館林市、明和町と連携し、駆除ポスターを作成、館林市、明和町の公共施設、小・中学校に掲示した。6月、学校内のサクラの木で駆除活動を開始、73匹の成虫を捕殺した。また、7月には明和町役場にて、サクラの木の幼虫を駆除するための薬剤を注入し、ネットを巻き成虫の飛散や産卵を防止するための防除活動を行った。きれいなサクラを守るため、クビアカツヤカミキリが撲滅するまで活動を継続していく。
【優秀賞】学校法人大出学園 支援学校 若葉高等学園
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今年度から実施した近隣の寺院での清掃活動
【活動名】協力し合って、地球をきれいにしよう!~人にも動物にも優しい環境づくり~
家庭・地域と連携したリサイクル運動を通して、生徒たち自身が限りある資源を大切にする 気持ちを持って、自分自身ができることから自発的に行えることを目指し環境活動に取り組んでいる。特に、再利用可能な「ペットボトルキャップ」、「プルタブ」回収運動では、環境委員の生徒が中心となって看板やポスターを作成し、朝礼で全校生徒に呼びかけている。
また、通学路のゴミ拾いや除草作業に取り組むほか、定期的に近隣の企業に出向き花壇の管理や花の移植活動にも取り組んでいる。さらに、今年度は近隣の寺院に出向き、境内の清掃を行ったり、自治会の花いっぱい運動に参加して地域住民の方々と交流を深めている。
【優秀賞】群馬県立桐生工業高等学校 土木研究部 環境調査班
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桐生川での水質調査の様子
【活動名】桐生川の環境調査
学校の近くを流れる桐生川の環境調査を平成21年より継続実施している。調査方法は薬液を使用したパックテストの他に、水生生物による水質調査(指標生物)も実施。化学的な方法では水素イオン濃度、化学的酸素要求量、生物化学的酸素要求量、溶存酸素量を調査、生物的な方法では、水中に生息する水生昆虫を採取し調査、化学的、生物的両面から水質や河川環境を評価している。また、水質調査に加え、護岸や河床、堰などの河川構造物についても、名称と役割について調査を行い、河川や生物にとってどのような効果あるのかなど、身近な環境の理解を深めている。さらに、生徒からの提案で、水質調査と合わせて、調査地点間のゴミ収集などの環境保全活動も行っている。
【特別賞】群馬県立尾瀬高等学校 自然環境科
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1年生を相手に3年生が自然観察会を実施
【活動名】吹割の滝の自然環境について調べ、伝えていく活動
本校は、「人と自然との共生を図ることのできる人づくり」を教育目標に、尾瀬や武尊山などで自然観察や自然環境調査を中心とした体験的な環境教育を実施。中でも、国指定天然記念物の吹割の滝は、自動車で5分くらいの距離にあり、年間を通して各学年が自然観察会や自然環境調査を行っている。上級生は、下級生や近隣の小学校の児童に対し一緒に自然観察会を行い、吹割の滝の自然環境について多くの人に伝える活動を行っている。
3年間の学習活動を通して、自然環境の豊かさについて理解し、価値を広く伝えることで自然環境に対する保全意識が高まっている。