環境事業
ぐんぎん財団環境教育賞 第16回表彰活動紹介
受賞校
小学校 | 最優秀賞 | 伊勢崎市立赤堀東小学校 |
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優秀賞 | みどり市立笠懸東小学校 | |
特別賞 | 前橋市立元総社南小学校 | |
中学校 | 最優秀賞 | 群馬県立沼田特別支援学校 中学部 |
優秀賞 | 渋川市立伊香保中学校 | |
特別賞 | 高崎市立倉渕中学校 | |
特別賞 | 伊勢崎市立第一中学校 特別支援学級7・8・9・10組 | |
高等学校・特別支援学校 | 最優秀賞 | 群馬県立吾妻中央高等学校 環境工学研究部 |
優秀賞 | 群馬県立勢多農林高等学校 植物デザイン科フラワーデザインコース | |
優秀賞 | 群馬県立藤岡北高等学校 環境工学部 | |
特別賞 | 白根開善学校中等部 白根開善学校高等部 | |
特別賞 | 群馬県立あさひ特別支援学校 | |
特別賞 | 学校法人 大出学園 支援学校 若葉高等学園 | |
特別賞 | 群馬県立尾瀬高等学校 自然環境科 | |
特別賞 | 群馬県立利根実業高等学校 地域貢献部キノコ研究班 | |
特別賞 | 群馬県立伊勢崎興陽高等学校 |
活動内容の紹介
【最優秀賞】伊勢崎市立赤堀東小学校
パンジーとカレンジュラを植えました。
プランターの花は、卒業式や入学式を彩ります。
【活動名】花と緑とふれあい活動
本校は年間を通し、花壇・プランターで花を栽培する「花いっぱい運動」、「学校園で野菜の栽培」、「ビオトープで生き物や草木に親しむ活動」を通して、環境教育を行っている。
- 年間を通じ、花壇、プランターで花や野菜を育てている。育成の苦労、収獲の喜びを体験する。
- 学年ごとに育てる花を決めており、花が終わった後は種を収穫し次年度の学年に引き継いでいる。
- 3年生の総合学習にビオトープの学習を設定している。
元職員を講師に迎え、講話、生き物観察などで自然に親しんでいる。
調べ学習の成果は、2年生に向けて発表会を行い、後輩に引き継いでいる。 - 地元の農家、造園業の方、ボランティアにも協力してもらい、地域との連携を図っている。
【優秀賞】みどり市立笠懸東小学校
地域の方や保護者と一緒に阿左美沼清掃。
この水を利用して、コメ作り体験を行う。
【活動名】笠懸に生き、笠懸を愛する、笠懸っ子の育成
体験学習を通して地域の良さを理解し、地域を大切にする児童の育成を目指す。
地域の産業や自然環境、地域の伝統文化等について1年から6年まで系統的に学習していく。
- 3年生 地域農家の見学、岩宿博物館の見学、ぐんま昆虫の森での虫取り体験 他。
- 4年生 浄水場、ごみ処理場見学。笠懸野開拓の歴史学習で人々の苦労や水の大切を知る。阿左見沼の清掃活動と水質検査。
- 5年生 米作り体験(田起こしから収穫までの体験学習)。
- 6年生 岩宿博物館より講師を招き、体験学習(石器づくり、勾玉づくり、土器づくりなど)。岩宿文化賞への参加。
【特別賞】前橋市立元総社南小学校
園芸ボランティアさんと児童が、四季折々の草花を丹精込めて育てました。
【活動名】地域や世界にも役立っている私たちの活動 ~環境美化委員会プライド!
- 環境美化への取り組み
駅前通りに面し、人の往来が活発な地域特性がある。
環境美化委員会児童と地域ボランティアが連携し、未使用花壇を再生させ、学校だけでなく通行する人にも潤いを与える環境美化活動を行う。 - 資源の有効活用に向けた取り組み
従来より実施している「古紙回収」をSDGsの達成目標No.9「産業と技術革新の基盤を作ろう」に結び付け、地球規模の環境保全にもつながる活動であることを認識させた。
地道な活動を継続することの意欲喚起と誇りの醸成につなげる。
【最優秀賞】群馬県立沼田特別支援学校 中学部
中学部1年生から3年生の14人で清掃を行っています。
いろいろな汚れがありますが、3年生が下級生に清掃の仕方を伝えながら、がんばっています。
【活動名】みんなが使う歩道橋を大切にしよう
- 学校校舎前の歩道橋の美化清掃
市街地にある校舎前の歩道橋を、中学部の全生徒14人で清掃活動を行っている。
排ガスやほこり、雨汚れ、街路時の落ち葉、積雪、鳥の糞もあるため、継続的な清掃が必要。
沼田市により清掃は限られているので、地域環境の美化保全に対する意識を持ち美化活動を継続的に実践する態度を育成している。 - 今後の活動展開
今後も継続して清掃を行う、上級生は下級生の支援をすることを実践していく。
ゴミの汚れに気付き、自発的にきれいにすることができるような意識を醸成する。
【優秀賞】渋川市立伊香保中学校
親子ふれあい花いっぱい活動
【活動名】伊香保愛を育む環境美化活動 ~親子ふれあい花いっぱい活動・伊香保町をきれいにする活動~
- 親子ふれあい花いっぱい活動…PTAと連携し、親子で植栽作業を行い環境美化活動に取り組む。
校庭と花壇に分かれて除草作業を行う。花壇を耕し、元肥を施すなどの土作りを行う。
各学級で考えた文字に花の苗を花壇に並べ、生徒全員が親子で植える。
学校だよりや学級通信等に掲載し、保護者や地域に紹介して活動の様子を紹介する。 - 伊香保町をきれいにする活動…環境美化推進協議会や伊香保行政センターと連携協力し、地元への社会奉仕活動を通じて「伊香保愛」を育む。
地元環境美化団体役員や保護者と協力して、伊香保地区のゴミ拾いを行う。
生徒が回収したゴミを環境美化団体に渡す。
【特別賞】高崎市立倉渕中学校
「里山の森守りたい」活動
学校林で、森林管理局の方より、間伐・枝打ち・木材加工などを通して、森林の保護・活用について学びます。
【活動名】倉渕地域に自信と誇りを持ち、倉渕を語れる生徒
- 「里山の森守りたい」活動(1951年から)
「学校林を活用した森林環境教育賞教育賞促進事業」の協力で、森林の整備を行っている。 - チョウ「ミヤマシジミ」保護活動(2009年から)
地域の公民館、ボランティアと連携した、絶滅危惧種チョウの保護活動を行っている。 - グリーンカーテン 緑化推進活動
校舎の1階教室前にゴーヤやアサガオを植えてグリーンカーテンを作り育てる。 - ビン、缶、古紙類などのリサイクル資源の回収(1969年から)
地域の方の協力を得てリサイクル活動を行い、収益で楽器購入の管理費に充当。
【特別賞】伊勢崎市立第一中学校 特別支援学級7・8・9・10組
キュウリの収穫
茎や葉を傷めないように、ハサミで丁寧に外します。
【活動名】野菜を育てよう・梅の実を収穫しよう
- 「野菜の栽培・販売」と「梅の実の収穫・プレゼント活動」
生徒に野菜の種まきから収穫までの体験をしてもらい、成長過程の観察を行う。
育てた苗を地域関係者に販売し地域で育ててもらう。生徒は、販売の体験学習も行った。
収穫した梅の実ジュースのレシピを付けて、保護者や教員へプレゼントした。 - 野菜以外の植物栽培
綿花、ひょうたんなどを育て、手触りや、形の面白さを体験してもらう。 - 今後の活動
ひょうたんの実を加工したひょうたん飾りを作る。花卉(パンジー)の育成にも取り組んでいく。
【最優秀賞】群馬県立吾妻中央高等学校 環境工学研究部
オルソモザイク画像を印刷し、美野原土地改良区へ納品
【活動名】農業用水路の長寿命化を目指した研究活動
- 農業水路図作成の活動
本校の農場も含まれる農業地帯「美野原土地改良区」の事務局長から、老朽化した農業用水路の管理図として使用する水路図作成依頼があった。学んでいる測量技術を活用し水路図を作成することとなった。 - 農地利用状況調査資料作成の活動
改良区の農地利用状況について、毎年調査を実施しているが、従来方法では多くの時間を要するため、ドローンによる空撮で調査の打診があり、ドローンを活用したプログラム撮影により、正確な位置情報を持った改良区全域の画像(オルソ画像)作成を開始した。
【優秀賞】群馬県立勢多農林高等学校 植物デザイン科フラワーデザインコース
イベントでの展示発表。フラワーデザインコースでの取組と廃棄生地の現状をまとめました。
【活動名】廃棄生地のアップユースを目指して
- 活動の背景
日本で廃棄される衣服廃棄物は年間50万トンを超え、リユース率も低い。
制服生地の廃棄布の活用相談を受け、フラワーデザインの観点での活用を考えて作品製作。 - 活動内容
制服生地を活用した、バラのコサージュを制作、流木との組み合わせでオブジェを作成、制服業者の展示イベントに出品し高評価をえたことから、ブライダルドレスと飾りを作成。
制服を利用した和モダンな衣装製作を行い取組を発展させている。
テディベアの作成を行い、インテリアへの活用へ研究を進めている。
【優秀賞】群馬県立藤岡北高等学校 環境工学部
ビオトープを活用した中学生による生き物調査(R5.8.3)
幼児や来校者に環境教育の場として活用されている
【活動名】小川の未来を考える ~地域と連携協働による藤岡市天然記念物ヤリタナゴ保護活動~
- ヤリタナゴの普及啓発活動
ヤリタナゴの生育可能なビオトープを目指し、見学に来る幼稚園児、小中学生に普及啓発活動を行っている。 - 「ヤリタナゴ懇談会」の創設
保護活動を行う地域、行政、学校の中核となりフォーラムの企画運営を行っている。 - 生息地の維持管理活動、および新たな生息地の創出。
草刈りなどの維持活動を地域住民、環境保護団体、農家などと共同で実施。 - ヤリタナゴの人工繁殖に取り組み、繁殖に成功。県内の高校では初めての成果である。
【特別賞】白根改善学校中等部・白根改善学校高等部
全校奉仕活動
学校接続の町道及び県道法面の草刈と刈り草の除去、道路側溝浚渫作業。
【活動名】全校奉仕活動と開善奉仕隊
- 全校活動としての「奉仕活動」
年間全4回、全校生徒による近隣町道および県道の清掃・草刈り・除礫・落ち葉集めとその堆肥化・通行支障木枝打ち、公衆トイレ清掃。 - カーブミラー磨き等の奉仕活動
「生活俱楽部」の「奉仕活動隊」による地域貢献活動。
放課後の自主的活動としての奉仕活動隊による地域貢献活動。
近隣集落内の除雪手伝い・花植え手伝い・地域行事準備手伝い・草刈り・落ち葉集めと堆肥化・道路側溝浚渫等、週3日程度実施。さらに、町道「直営舗装工事」手伝い等実施。
【特別賞】群馬県立あさひ特別支援学校
令和5年12月のフラワープロジェクトの様子。
間の島の癒しの空間づくりの一役を担っています。
【活動名】あさひスマイルフラワープロジェクト
- 「間ノ島広場」への花卉の定植
平成30年から地元の広場に年2回花の苗を提供し、地元の人と生徒が協力し植栽活動を行っている。
コロナ禍で、生徒の参加が中断した時期があったが令和5年より復活した。 - 「学校プランター」への花卉の定植・管理
7月と12月に定植活動を10年以上継続して行っている。
現在は、7月・12月ともに、自分たちでパンジーや、ノースポール等の定植を行っている。
定植後の管理も行い、学校入り口を華やかに飾り、来校する方々を迎えている。
【特別賞】学校法人大出学園支援学校 若葉高等学園
「ごみのない美しい街」を目指して、定期的に通学路のゴミ拾いを行っています。
【活動名】守ろう美しい自然ゆたかな緑
- リサイクル活動
「ペットボトルキャップ」「プルタブ」を集め、車いすを必要とする団体に寄付している。
各家庭で出たリサイクル資源を回収し、リサイクル団体へ寄付し社会貢献を行っている。 - 清掃活動
朝のホームルームが終了後、全校生徒で学校内の清掃活動に取り組んでいる。
年3回行う「大掃除」では、保護者の協力を得て学校全体一丸で取り組んでいる。 - 環境美化活動
環境美化委員の生徒を中心に「ごみのない美しい街」を目指し通学路のゴミ拾いを実施。
【特別賞】群馬県立尾瀬高等学校 自然環境科
大清水湿原で苗の移植活動を行っている様子
【活動名】「尾瀬の水芭蕉プロジェクト」を通した大清水湿原の復元活動
- 尾瀬の大清水湿原のミズバショウがニホンジカによる採食などの被害で数百株に減少。
尾瀬にかかわりのある企業3社と提携して「尾瀬の水芭蕉プロジェクト」を開始。 - プロジェクトで取り組んでいる3つの活動
①校内の活動(ミズバショウの育苗と圃場の作成)
②現地の活動(ミズバショウの移植と自生状況を調べる活動)
③伝える活動(大清水湿原の現状や尾瀬のミズバショウプロジェクトを多くの人に知ってもらうための活動) - 成果
ミズバショウは1万株を超えるまで回復。環境保全活動の理解を深めた。
【特別賞】群馬県立利根実業高等学校 地域貢献部キノコ研究班
今回は特別賞をいただき本当にありがとうございました。
私達は全員3年生ですが、卒業間近の最後の思い出になりました。
【活動名】ソバ殻と三番粉を活用したキノコの栽培実験
- 環境教育の狙い
2年生から課題研究の科目で研究調査を実施している。
先輩が研究していた、廃棄されるソバ殻を使ったキノコ栽培の良好な結果となったため、ソバ殻、三番粉を活用した栽培実験を行っている。 - 地域的環境
所在地域はソバの産地であり、ソバ殻の処分が深刻な問題となっている。
キノコ農家、ソバ農家に貢献できるよう長年研究を続けている。 - 実証実験結果
ソバ殻、三番粉をおがくずに配合する割合を変えながら実験をしているが、キクラゲ、シイタケの栽培では良好な結果が得られている。
【特別賞】群馬県立伊勢崎興陽高等学校
伊勢崎興陽高等学校総合学科6系列の学習成果を結集し共同開発した興陽オリジナルピクルス
【活動名】6系列共同開発 ~新鮮野菜とフレッシュハーブを使ったピクルスづくり~
本学は農学系を含む6系列で構成される総合学科の学校。
日本の農業課題を解決できないかのテーマで課題を検討。
日本の農業の問題点は、異常気象、後継者不足、就業人口減少などが挙げられる。
問題の解決策として6次産業化が注目されているため、「校内産野菜、伊勢崎産野菜を使ったピクルスの商品化」目指し、全系列を連携させて開発に取り組んでいる。
ピクルスは様々な野菜、規格外の野菜も使用でき、食品ロスを減らせ、SDGsに貢献。
他の商品との差別化もしやすく、農家のモデルケースになることを目指している。